『遙かなるアルゼンチン』(Down Argentine Way, 1940)

大学院の授業で『水着の女王』(Neptune’s Daughter, 1949)を扱うので南米音楽ミュージカルつながりということで『遙かなるアルゼンチン』を見る。『水着の女王』は徹底的にくだらないが40年代のアメリカン・ミュージカルのフォーマットを忠実に踏襲している(mistaken identitiesと二組目の滑稽なカップル)ゆえに見ていて退屈しないのにたいし、Twentieth Century-Foxが Darry F. Zanuckのもと製作したこの作品はテンポが悪くて見ていて疲れる。まあDon AmecheとBetty Gableの魅力に全面的に頼っていてプロットがおろそかということだ。二作品のあいだには10年という歳月はたってはいるものの、やはりミュージカル作りにかんしてはMGMに一日の長があるということか。『水着の女王』では、さすがにEsther Williamsだけではもたないことをよくわかっていて、プロットをよく作り込んであるし、キューバの「ルンバの王様」、ザビア・クガート楽団を使いながらも、決してそれに頼らず、かといってたんなる添え物でもなく、うまく物語にはめこんである。
『遙かなるアルゼンチン』で叔母役のBinnie Crawfordを演じるのはCharlotte Greenwood。のちにOklahoma!でAunt Ellerを演じる「叔母さん」役女優だ。
1940年代からの南米音楽ブームについてはもう少し調べる必要あり。あと南米音楽ミュージカルといえばWeek-End in Havana (1941)とか同じIrving Cummings監督のThat Night in Rio (1941)を見ればよいのかな。どちらも日本ではDVDになっていない。

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