「えんげきのぺーじ:一行レビュー」再録:2001年

10/ 5-10/ 9「ファイナル・ファンタジー」(劇団本谷有希子)@THEATER BRATS
★★★  10/08 文学的(演劇的ではなく)主題と展開に驚く。ニヒリズムの問題を宮台的に処理した如才のなさにむかつく人がいるのもわかるが、とりあえず本谷の才能は認めてあげてもいいのでは。とはいえ、小劇場で勝負するべきなのかは疑問。文学座に書き下ろしたり翻訳を海外でやるとかあるいは小説家になるとかのほうが本人のためのような気もする。

10/ 6-10/ 8「栄冠は君に輝く」(シベリア少女鉄道)@タイニイ・アリス
★★   10/08 再演の可能性などはなから考えずに一発芸で勝負する姿勢は潔いのかもしれないが、正直見続けていくのはつらい。演劇を作るのってシャレだけじゃできないと思うから、無責任にほめるのはどうも。

10/ 3-10/ 7「ハンバーガーマシーンガー…」(毛皮族)@こまばアゴラ劇場
★★★★ 10/06 シュールレアルな言語感覚とイメージを歌謡ショーのパロディでつないでいく才能とパワーにはただ驚嘆するしかない。戸山ハイツで腰巻きお仙を見た観客の興奮はおそらくこれと似たようなものだったろう。

9/ 7- 9/22「堤防の上の鼓手」(太陽劇団)@新国立劇場中劇場
★★   09/25 21日観劇。血のちらしかたとか、死ぬときに扇を広げるとか、日本文化への無理解ぶりをここまで堂々と示されると、やっぱり日本人としては怒らなくちゃまずいんではないか?

9/14- 9/23「LONG DISTANCE LOVE」(指輪ホテル)@渋谷club asia「P」
★★★  09/22 海の向こう側を鏡の向こうに見立てることで想像界から象徴界への参入という羊屋おなじみの主題がより明解になった。タイムラグのあるコミュニケーション、ぼやけていてはっきり見えない映像も半ば確信犯かも。

8/30- 9/16「暗い冒険」(KERA・MAP )@ザ・スズナリ
★★   09/06 6日マチネ南。ケラは先鋭的な笑いを追求するのをやめたのか。最後をのぞけばきわめてマイルドな笑い、キートンやルビッチ映画の焼き直しにすぎない。もちろん、面白くないというわけではないのだが。

6/23- 7/ 3「ハムレットの悲劇」(ピーター・ブルック演出)@パブリックシアター
★★★  07/05 文句はないです。しかしちょっと飽きたことも確かです。ヨーロッパでももっとイキのいいものはあるから、そういうのを連れてきてほしいです。

6/22- 7/ 8「キャンディード」(宮本亜門演出)@東京国際フォーラムC
★★★★ 06/30 キャスト・オーケストラは最高。数年前のブロードウェイ公演など目じゃない。だが日本語が聞き取れないのは訳詞のせいなのか、それともミュージカルやオペラに日本語はなじまないという根本的な理由のせいなのか。英語でやって字幕をつけたら完璧だったと思う。

6/ 8- 7/ 1「キャバレー」(サム・メンデス演出)@赤坂ACTシアター
★    06/17 最悪に近い出来。メンデスはフォッシー監督の映画の複雑な面白みを切り捨てたかわりにストレートで単純な物語をパワフルに示すことにしたわけだが、キャストに力がなければ気の抜けたサイダーを飲むようなものだということがよくわかった。MCがとくにひどい。

5/23- 6/ 3「上野動物園再々々襲撃」(青年団)@シアタートラム
★★★★ 06/04 役者たちもよいが、金杉忠男の世界を換骨奪胎した平田の才能に感嘆すべきだろう。しかし願わくば金杉へのオマージュはこれ一作で終えてもらいたい。平田戯曲の魅力はそのドライさ、冷徹な視点にあると思うのは私だけではないはずだ。

3/15- 3/20「神々を創る機械」(H・アール・カオス )@パブリックシアター
★★   03/20 基本的には駄作。振付は陳腐だし作品全体の強度を生み出すためのアイデアもすべて借り物(とくにあのワーグナーはなんとかならないか)。だがその分「やおい」的感性が全面に露出しており、サイレント宝塚のような一場面はその奇妙さに胸を打たれる。

3/ 2- 3/11「どん底」(東演)@パブリックシアター
★★★★ 03/13 古くさいものを予想していたが、大違い。身体の演劇と言葉の演劇ががっぷりと四つに組み合わさって、まことに濃厚な時間を作り出している。テアトル・ド・コンプリシテの「ルーシー・キャブロル」に次ぐ出来。いいものを見させてもらいました。

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「えんげきのぺーじ:一行レビュー」再録:2002年

7/26- 7/28「New albums」(珍しいキノコ舞踊団)@世田谷パブリックT
★★★★ 07/28 冒頭、ワーグナーと目くらましのパー管とハンギングの使用はH・アール・カオスを茶化しているようで愉快。表現の強度というモダニズムの罠から逃れるその軽やかさ。

5/ 8- 5/12「エロを乞う人」(毛皮族)@ウエストエンドスタ…
★★★  05/11 才能は相変わらず感じさせたが、作品としては駄作になるのでは。書き込みすぎ、ネタを詰め込みすぎて、独特のスピード感が薄まってしまった。もっとぶっ飛んでいいのに。

4/24- 4/29「コスモ☆プロジェクト」(演劇弁当猫ニャー)@東京芸術劇場小2
★★★  04/28 テンポを犠牲にしてまで陳腐な物語を丁寧に語ることにどんな意味があるかまだよくわからないが、既存の笑いを超えた地平を目指す姿勢やよし。

3/28- 3/31「生きてゐる小平次」(ク・ナウカ)@法政大学学生会館大H
★★   03/29 二団体ともスタイルが拘束衣になってしまっている。「様式としての純粋さを追求するのではなく、夾雑物を入れる」ことすら一個のスタイルになってしまうという陥穽。それは鈴木忠志の悪しき模倣にすぎない。

3/26- 3/31「フリル(ミニ)ワイルド in …」(珍しいキノコ舞踊団)@原美術館
★★★★ 03/29 たゆとう時間の心地よさ。空間だけでなく、時間をも統御するダンス。花冷えだったのが惜しまれる。

2/15- 2/17「冬のユリゲラー2002」(ヨーロッパ企画)@スフィアメックス
★★★  02/18 脚本は相変わらず面白いのだが、この集団の売りである妙なグルーブ感が緊張していたせいか前半にあまり感じられなかったのは残念。だが中盤以降は徐々に調子を取り戻し、たっぷりと笑わせてくれた。もっと役者は悪のりしてよいのでは?

2/16- 2/18「家が遠い」(五反田団)@こまばアゴラ劇場
★★★  02/18 おバカな男子中学生たちの日常の一こまを写生しているだけのようでいて、そこはかとない叙情性を醸し出すというのはただ者ではない。洗練されすぎていて食い足りない思いが残るのが玉にキズか。でも素晴らしい才能です。

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「えんげきのぺーじ:一行レビュー」再録:2003年

8/24- 8/26「アチャラカ再誕生」(空飛ぶ雲の上団五郎一座)@ラフォーレM原宿
★★★★ 08/27 アチャラカ喜劇の啓蒙を企むのなら菊谷栄「最後の伝令」への言及がパンフにあるべき。客の笑いのツボの一つでもあったのだから。個人的にはくりーむしちゅーの実力を見直せてよかった。

6/27- 6/29「ダークマスター」(庭劇団ペニノ)@下北沢駅前劇場
★★★  06/30 面白かった。が、題材の選びかたの渋さ(誰がいまどき狩撫麻礼+泉晴紀なんてものを読むのだ?)をはじめとして趣味に走りすぎ=余裕かましすぎ、という気がしなくもない。原作ものを手がけるよりタニノの脳内宇宙を広範な観客に知らしめるほうが先決だろう。

5/23- 6/ 8「エレファント・バニッシュ」(サイモン・マクバーニー)@世田谷パブリックシ…
無星 06/05 ひどい。村上春樹の愛読者は絶対に見ないほうがいい。原作の素晴らしさが蹂躙されるのに耐えられないだろう。マクバーニーファンは行くだけ時間の無駄。「ルーシー・キャブロル」その他に較べると数段下。なんでこんなものができたのか、本当に謎。詳しくは談話室で。

5/ 8- 5/21「屋根裏」(燐光群)@梅ヶ丘BOX
★★★★ 05/23 「引きこもり」たちの織りなす多少マンガチックなドラマよりもその異形の身体にこそ注目せよ。一つ上の世代がゴキコンへ出した回答が「屋根裏」だ。

5/ 9- 5/13「弁償するとき目が光る」(演劇弁当猫ニャー)@本多劇場
★★★★ 05/10 複数の物語が切り刻まれごちゃまぜにされ、わけのわからなさパワーアップ。今ふうの人情喜劇をバロウズ流にカットアップするとこうなるのか。役者陣も力強い演技で、他に類を見ないブルースカイの世界がはっきり浮かび上がった。

3/16- 4/ 6「夜叉ヶ池」(加納幸和演出)@東京グローブ座
★★★★ 04/01 鏡花の世界がフェリーニ「8 1/2」の世界に変貌をとげるとは。ただそのセンスに脱帽。佐藤アツヒロもそれほどひどくない。

1/11- 1/15「狭夜衣鴛鴦剣翅」(山の手事情社)@ザ・スズナリ
★★★★ 01/13 鈴木忠志の正統な後継者は(岡本章でも宮城聡でもましてや関美能留でもなく)安田雅弘なのだな、と得心させるのに十分な見応えのある作品。われこそは演劇通と思わん者は駆けつけよ。

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「えんげきのぺーじ:一行レビュー」再録:2004年

12/ 1-12/ 8「お化けが出るぞ!!」(毛皮族)@スペース・ゼロ
★★★★ 12/04 『村岡伊平次伝』と『女の平和』を『コーラスライン』『あれからのジョン・シルバー』杉村春子および宝塚でつなぐ、演劇史的記憶の引用の織物。江本純子の化物的才能にいまさらながら驚嘆。

11/ 3-11/ 9「黒いOL」(庭劇団ペニノ)@西新宿広場
★★★★ 11/04 「イメージの演劇」という言葉は陳腐化したが、この鮮烈なイメジの集合体を目の当たりにすれば、そんなことはどうでもよくなる。「腐ってない前衛」を見られるのは、もしかしたら世界中でここだけかもしれない。

8/18- 8/30「キャバロティカ」(キュピキュピ)@スパイラルホール
★ 08/29 凝ったセットで歌われるカラオケワン(ウー)マンショー。ビデオや映画『狂わせたいの』のほうが百倍面白い。ジュンリーのパンク歌謡ショーもこの十倍は面白い。

5/14- 5/23「いろは四谷怪談」(花組芝居)@世田谷パブリックシ…
★★★★ 05/22 プチブル観客の集う世田パが新宿コマ劇場の猥雑な空間に早変わり。Jポップなどというコトバが生まれる以前の、歌謡曲のアヤシイ世界で演じられる四谷怪談。加納幸和という天才と同じ時代を生きる幸福を確認。

02/03-02/08「ルナ 輪廻転生の物語」(コネ)@プロデューサーズ・クラブ・シアター(ニューヨーク)
★ 02/09 島田雅彦の戯曲の日本語上演(英語字幕つき)。上演の質はともかく、久々によい俳優に出会った。ルナの夫を演じた佐々木季夫。決して美しくない体のクセをそのまま舞台にさらけだしていて、それがかえって人の目を引く。所作がすべて自然で、わざとらしさを微塵も感じない。日本にも活躍の場を求めてほしい。

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「えんげきのぺーじ:一行レビュー」再録:2005年

6/22- 6/30「アルトゥロ・ウイの興隆」(ベルリナー・アンサンブル)@新国立劇場中劇場
★★ 06/28 7、8年前ベルリンで見たときのほうがはるかにパワーがあったと感じたのは記憶の中で過去が美化されたからではあるまい。ヴトケの熱演はプロ意識を感じさせるのに十分だったが他のキャストのおざなり演技は下手な日本の商業演劇を見ているよう。天国の(地獄かもしれんが)ミュラーが見たら発狂するぞ。

6/ 5- 6/26「桜姫」(コクーン歌舞伎)@シアターコクーン
★★★ 06/26 郡司色というか、60年代色を残した串田の演出(非人の扱いの元ネタは白土三平とみた―『赤目』やってるからね)、同時に郡司が想定したであろう特権的肉体の不在。橋乃助はゴキコンの役者に見えた瞬間はあったけど。

3/25- 3/28「終着駅アメリカ」(フォルクスビューネ・ア…)@世田谷パブリックシ…
★★★★ 03/28 ここまでウィリアムズを解体するとは! 乱暴で出鱈目で面白いことこの上なし。はじめてセックス・ピストルズ版「マイ・ウェイ」を聞いたときの衝撃を思い出した。カストロフって元東独のパンク演劇野郎なんだな。

3/17- 3/30「御前会議」(青年団)@こまばアゴラ劇場
★★ 03/25 要素を盛り込みすぎでは? 平田ほどの才能があれば、ポツダム宣言受諾可否についての御前会議だけにしぼって『アルトロ・ウィ』をやるだけで面白くなったと思うのだが。 (平成の岡鬼太郎ことひびの(最後に一言添へて置く…))

「ジュヌン?狂気」(ファミリア・プロダクション)@パークタワーホール
★★ 03/19 フランス語圏演劇の二流(三流にはあらず)演出家による作品。見事だが空虚なミザンセーヌ、思わせぶりな沈黙やポーズ、子供のゲームに打ち興じる俳優たち、音楽に合わせて振り付けられた俳優の動きなどはどこかで見たことのあるようなものばかり。光と音がシンクロする中で俳優たちがポーズを決め、短い言葉がテンポよく交わされる幕切れは80年代日本の小劇場演劇のフラッシュバックかと思ってしまった。

3/10- 3/12「家まで歩いてく。」(珍しいキノコ舞踊団)@さいたま芸術劇場小
★★★★ 03/13 ここのところ影を潜めていたかつての80年代テイストがこの公演で再び全開になったように感じられたのは私だけだろうか。「不思議、大好き」((c)糸井重里)のコピーが脳裏を横切っていったり、キノコと同様、80年代的な匂いを残しながらクオリティを落としていないいくつかのNHKの子供向け番組を思い浮かべてしまった。

2/27- 3/13「ファンタスティックス」(宮本亜門演出)@世田谷パブリックシ…
★★★ 03/13 全体としては及第点だけど、大和田美帆はたしかに問題。努力はすごくしているのはわかるのだが、自分の音がちょこちょこと外れている箇所を自分で聞けてない。耳の悪さは歌手としては致命的なので、今後はコメディエンヌとしての修行を積まれたい。あと、二幕の演出の処理もクレバーな亜門にしてはめずらしく訳わからないままほったらかしにしているのが気になったが、オリジナルがそうだからしかたないのか?

3/ 8- 3/13「キャベツの類」(五反田団)@こまばアゴラ劇場
★★★ 03/13 久々の五反田団、面白かったけど、前田司郎は才能に頼って書きすぎ。「書ける」ものを書いているだけだとこぢんまりまとまっちゃうよ。自分にないものを求めて挫折する経験は、九割方不要なのだが、しかし多少は必要なんだな、これが。

2005年3-6月しかないというのはなあ…

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「えんげきのぺーじ:一行レビュー」再録:2006年

7/21- 7/30「脳みそぐちゃぐちゃ人間」(毛皮族)@本多劇場
★★★ 07/23 手を抜いていても疲労困憊していても才能があればとりあえず面白いというよい例だった。エモジュン版道成寺が尻切れトンボになったのは残念だったが、新しい試みとしては評価したい。

本当に2006年はこの一件だけなのか…。

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「えんげきのぺーじ:一行レビュー」再録:2007年

「振るあめりかに袖は濡らさじ」
★★★★ 12/11 玉三郎が相変わらず杉村春子の完コピ。一挙手一頭足に杉村の亡霊が見えてしまうのがなあ。文学座で持てあましたであろうスタービークルを玉三郎で歌舞伎で上演しちゃうというのはしかしいかがなものか。新劇が歌舞伎の舞台にのったのか歌舞伎が新劇を吸収したのか。でもね、サバルタンの声はここに聞こえるのだ。赤鬼とかいう夕鶴のパクり作品がサバルタンの声だとかいっている馬鹿な評論家や研究者はみんな有吉佐和子を読め。

12/ 2-12/26「十二月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★★ 12/10 夜の部。「寺子屋」をこの座組でやるのは驚きだが意外にもよい。発せられる熱気の総量にはお見事というしかない。「粟餅」江戸前のさらりとした舞踊をやるとしたらこの二人がベストでしょう。「ふるあめりか」は別に書きます。。

12/ 2-12/26「十二月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★ 12/10 昼の部。「鎌倉三代記」は所用のため見られず。「信濃路紅葉鬼揃」なんじゃこりゃ。玉三郎のわがままを松竹は聞く必要ないでしょう。「筆屋幸兵衛」、勘三郎に「おまえちょっとクサイよ」といえる人は誰かいないのか。前半、落剥した士族のニンがない。後半発狂したあとはさすがだけどね。

11/ 1-11/30「野鴨」(タニノクロウ演出)@THEATRE1010ミニシ…
★★★ 11/24 「黒いOL」のタニノを期待していくと空振りだがこれはこれで高い水準の演出。最盛期のTPTぐらいには練られている。石橋正次は出色のでき。

11/ 1-11/25「吉例顔見世大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★ 11/05 夜の部。見所は九段目前半、芝翫・魁春・菊之助の三人のところと、「土蜘」の間狂言で仁左衛門と梅玉が踊るところ。九段目後半は幸四郎やりすぎ、丸本じゃなくなってる。あと染五郎舞台の上で安堵のため息をつくな。菊五郎の荒事はまあ面白い。「三人吉三」だめだめ。客が気持ちよくなるのはいいが自分たちが台詞に酔ってどうするんだ。

11/ 1-11/25「吉例顔見世大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★ 11/05 昼の部。全体的に相当だめ。吃又の吉右衛門がだめ。「素襖落」では幸四郎がだめ。「御所五郎蔵」では仁左衛門(!)と左団次がだめ。

9/ 8-12/ 9「ウエストサイド物語」(四季)@四季劇場[秋]
★★ 10/30 2ちゃん風にいえばダンス>歌>妙だが説得力がないこともない台詞術>>(越えられない壁)>>オケ。変拍子の裏拍ぐらいとれてもいいのでは。天国のバーンスタインが泣いているよ。

10/ 2-10/26「芸術祭十月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★ 10/22 夜の部。『牡丹灯籠』は暗転多すぎ、時間かかりすぎ、とても円朝の噺本来のテンポのよさには及ばない。ただ二幕の杉村春子ばりの(完コピだと思われる)玉三郎が見られたのでよしとする。

10/ 2-10/26「芸術祭十月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★★ 10/22 昼の部。「封印切」は初役八右衛門の三津五郎がとてもよい。籐十郎はさすがだが若者の短気を演じるには年をとりすぎた。

9/ 2- 9/26「秀山祭九月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★ 09/23 夜の部。行かなくてよかった。玉三郎だろうが阿古屋はつまらんのだ。これが大役なものか。「身替座禅」も客に媚びているだけ。「二條城の清正」は初見。初演当時の政治情勢を考えると面白いがいまやる必然性はないし演出が皆無。

8/29- 9/ 9「シラノ・ド・ベルジュラック」(市川右近・安寿ミラ出演)@青山円形劇場
★★★ 09/01 辰野隆・鈴木信太郎の訳はやっぱりいいなあ。市川右近は台詞をほぼ自分のものにしていた。演出は地味だが隅々まで神経が行き届いていて気持ちいい。

6/18- 7/ 8「氷屋来たる」(栗山民也演出)@新国立劇場小劇場
★★★★ 06/21 新劇的なテーマ主義では絶対にアプローチできない世紀の駄作をよくぞここまでシアトリカルに仕上げた。これぞ『氷屋』演出の正しいありかただ。

6/ 2- 6/26「六月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★★ 06/05 夜の部は昼の部に比べて圧倒的にいい、長いけど。「元禄忠臣蔵」の染五郎は仁左衛門を相手に及第点。「船弁慶」の静御前の踊りは堅すぎるな。とにかくいろんなものを経験させようという松竹の心づもりなんだろうが。

6/ 2- 6/26「六月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★   06/05 昼の部。「妹背山」は総力戦だが退屈だねえ。あとは軽い新作歌舞伎二本。幸四郎が「私の初孫で」といったとき観客の大半は心の中で隠し子はどうしたとツッコミを入れていたはずだ。

5/ 1- 5/25「五月大歌舞伎」(松竹)@新橋演舞場
★★★ 05/13 夜の部。「妹背山婦女庭訓」は退屈。「法界坊」は面白いが冨十郎は吉右衛門についていくのがつらそう。 「双面水照月」染五郎は福助みたいな本格派の踊りと相対するとそのモダンさが浮いてしまう。

5/ 1- 5/25「團菊祭五月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★ 05/08 昼の部。団菊親子対決は菊五郎・菊之助親子に軍配。まだ海老蔵に与三は早いし、団十郎は疲れ気味。菊五郎の富樫、菊之助のお富はよい。梅玉の義経は珠玉。

5/ 1- 5/25「五月大歌舞伎」(松竹)@新橋演舞場
★★★★ 05/04 昼の部。染五郎の鳴神上人、前半の台詞のやりとりに問題ありだが飛び六法も柱巻きの見得も見応えあり。釣女、歌昇の太郎冠者の踊りがよい。錦之助は…影が薄いなあ。吉右衛門はいうことなし。

5/ 1- 5/25「團菊祭五月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★★ 05/02 昼の部。め組の喧嘩は面白いなあ。相撲取りは奇形で、相撲は見世物であったことを黙阿弥は世話物の枠組みの中で書いちゃうんだからすごいよね。団十郎の声色は東野幸治が相撲取りをやったときに似てました。真面目に言うと三津五郎の踊りと梅玉がよかったです。

4/ 2- 4/26「四月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★ 04/03 昼の部初日。仁左衛門と踊らされる勘三郎は気の毒。身体能力の差が如実に出る。努力は天才に勝てないのだ。ぽっと出のモダンダンスを見るよりか仁左とか染五郎とか獅童を見たほうが眼福ですぜ。

3/ 2- 3/26「三月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★★ 03/28 夜の部。すし屋で仁左衛門は本当に泣いていた。すくなくとも涙がこぼれていた。いろいろな意味でびっくりだが、それも含めてよかった。

「ハムレット」(The Wooster Group)@St. Ann’s Warehouse
★★ 03/08 リチャード・バートン主演の映画にあわせて身振り台詞をしゃべるというアイデアは面白いが、それだけなのでちょっと飽きる。

1/7-「ヴォイセイ家の遺産(The Voysey Inheritance)」@Atlantic Theater Company
★★★ 03/05 グランヴィル=バーカーの原作をマメットが改作。脚本を読まないとはっきりとはいえないが「ボストン・マリッジ」同様、マメットは今はイギリスの劇壇でも失われてしまった風習喜劇独特のマナリズムを現代に復活させようとしており、演出もそれにかなり応えていた。ただ見るのはつらい。アクションほとんどなし、「ウィットに富んだ」会話だけで二時間。変態さんへの道まっしぐら、マメットという感じ。

2/22- 3/ 4「笑顔の砦」(庭劇団ペニノ)@駅前劇場
★★★★ 02/28 歌舞伎でいえば上手は時代物、下手は世話物の綯い交ぜ。世話にくだけすぎたきらいはあるが(久保井が左利きでなかったら上下交換したほうがよかったろう)全体に丁寧に作り込んでいるのが好感触。

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「えんげきのぺーじ:一行レビュー」再録:2008年

11/ 1-11/25「吉例顔見世大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★ 11/21 『寺子屋』梅玉の源蔵がいい。仁左衛門は平成中村座に続き本来のオーラを欠いている。魁春はもとの不細工に戻ってた。『船弁慶』最近の菊五郎は踊りが下手ということでよろしいでしょうか。芝翫らの住吉踊りはめっけもの。『八重桐廓噺』時蔵やっぱりだめだなあ。

11/ 1-11/25「吉例顔見世大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★ 11/21 昼の部。『盟三五大切』菊五郎も仁左衛門も精細を欠いている。いま南北をやることの意味もよくわからん。『廓文章』「歌舞伎界の赤瀬川原平」魁春がはじめてきれいに見えた。藤十郎は高め安定。でも刺激はない。

11/ 1-11/25「隅田川続佛 法界坊 」(平成中村座十一月大歌舞伎)@浅草寺境内仮設劇場
★★ 11/18 団十郎・唐十郎・そして野田秀樹に憧れる勘三郎がよくできたフェイクを作っているだけ。これじゃあ本当に観客にパワーを与えることはできないよ。派手な幕切れもどこか空虚でさびしい。人真似ではなく我が道をきわめてほしい。

11/ 9-11/24「表裏源内蛙合戦」(上川隆也出演)@シアターコクーン
★★★★ 11/17 大変面白かった。これを見ずして日本現代演劇史を語ることはできないし、「手鎖心中」とあわせ、68年革命の挫折の心情をもっともうまく描いているのは当事者ではなかった井上だったのだという確信を強めた。観客には不親切な四時間超えの作品だが、蜷川の志の高さには敬意を評したい。

10/17-10/26「サド侯爵夫人」(篠井英介出演)@東京グローブ座
★★★ 10/24 三島戯曲の上演としてはいくつも疑問符がつくが、二幕後半の加納と篠井の掛け合いは歌舞伎好きにはこたえられない。篠井よ、客演でいいから花組にもどってきてくれ。

10/ 4-10/12「スペース・ターミナル・ケア」(栗山民也演出)@紀伊國屋ホール
-感想- 10/08 あの妙な間は会話が流れすぎないようにするための平田オリザばりの演出だろ。老舗だからこそ、何にもしないと「うまく」会話が流れちゃうわけで(二、三の女優はたしかに下手だったけど)。栗山民也が色々実験してのは興味深かった(どれも微温的なのでNHKっぽいのだが)。

10/ 4-10/12「スペース・ターミナル・ケア」(栗山民也演出)@紀伊國屋ホール
★★★ 10/07 評価が難しい。坂手洋二の人間を見る目がやさしく包み込むようになったのはたしかだが、毒気が抜けたのでNHKの良質のドラマ(適度にアヴァンギャルドな演出をとりいれるそつのなさを兼ね備えた)を見ているような気になる。

9/26-10/13「The Diver 」(現代能楽集IV)@シアタートラム
★★ 09/27 すごくつまらなかったわけではないが見に行かなくてもよかった。相変わらず演出は二流だし、俳優は三流。悲しいが、野田の想像力も枯渇したということだ。

8/ 9- 8/27「八月納涼大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★ 08/25 『らくだ』、勘三郎も三津五郎も明らかにやる気なかったが、アクシデントが起きてから俄然気合いが入って(とくに勘三郎のほう)面白くなった。松鶴の落語のほうが百倍面白いけどね。

8/ 9- 8/27「八月納涼大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★ 08/25 『つばくろは帰る』、これを歌舞伎座で? 最近はなんでもありだな。三津五郎は相変わらず器用だが、菊五郎の柄の大きさに届くにはもう少し。福助はこういう役をやらせるといいねえ。きちんとした世話物でもこれだけの情緒ができるといいのだが。

8/ 9- 8/27「八月納涼大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★ 08/25 串田和美演出の『大江山酒呑童子』、ラストは異論もあろうが、モダンで、往年のテアトル・ド・コンプリシテを思い起こさせて、私は気に入った。

8/ 9- 8/27「八月納涼大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
無星 08/25 愛陀姫、ひどかった。歌舞伎座で帰りたくなったのははじめてかも。猿芝居。ここまで観客のこと馬鹿にしていいのかね。マーラー五番は失笑するしかなかった。最後の魂は観客席全員で失笑。

8/ 4- 8/ 7「女教師は二度抱かれた」(松尾スズキ作・演出)@シアターコクーン
★★   08/07 それでキャストの信頼を得ている点は強みだが、松尾スズキよ、年とっていい人になるにはまだ早すぎるぞ。野田秀樹なんかいまだに人の生き血を啜っているからあんなに若い。

6/25- 7/ 7「プライス-代償-」(劇団民藝)@紀伊國屋サザンシアター
★★★★ 07/08 老舗の上演は安心できるなあ。発声は気持ちいいし、衣装はコーディネートされているし。昔ふうの新劇と変わらないテーマとか切り口の小劇場劇団が最近増えているけど、上演技術という観点では明らかに劣るからねえ。

5/31-6/1「エリザベス2世」(ゲルト・フォス出演)@静岡芸術劇場
★★ 06/01 名優にケチをつけてなんだが、ヘレンシュタインの作り込みが甘いのではないかい。老人性鬱病でもっとobnoxiousな性格なんじゃないの? 観客に愛されたいのはわかるが、ベルンハルトの台詞の毒を薄められて見せられている気がしてしまう。

4/11- 4/21「苛々する大人の絵本」(庭劇団ペニノ)@はこぶね
★★★★ 04/11 細かい難はあるものの、とにかく見るべし。見ることで自分の内部に起きる変化を味わえる作品はなかなか出会えないよ。

4/ 2- 4/26「四月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★   04/08 夜の部。三津五郎も勘三郎も「将軍江戸を去る」の慶喜とか、「勧進帳」の富樫をやるより、「浮かれ心中」で白塗りした阿呆面の戯作者を演じていたほうがずっと生き生きとして見える。中曽根の来場を観客に告げる勘三郎の一言がなければ行っても甲斐はなかった。

4/ 2- 4/26「四月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★   04/08 昼の部。所用があって「刺青奇偶」のみ。勘三郎は相変わらずのクサい芝居。長谷川伸はモーツァルトと同じで、軽みを出すのが難しい。今の玉三郎と勘三郎には荷が重い。

3/28- 3/30「日本の気象」(東京演劇アンサンブル)@ブレヒトの芝居小屋
★★★  03/30 久保栄の戯曲は時事的すぎて今やる意味が不明だし俳優の練度も一部を除き高いとはいえないが重厚ではったりのない語り口は見ておいて損はない。

3/29- 3/30「ゴーストリー・ラウンド」(レニ・バッソ)@パークタワーホール
★★ 03/29 初見。音楽もふくめフォーサイスフォロワーのアブストラクトな前半とコミカルでリアルな後半とが中途半端に接合。まあフォーサイスのパクリができるだけ大したものですが。

3/11- 12「ムネモパーク」(シュテファン・ケーギ)@川崎市アートセンター
★★★ 03/12 少々退屈もしたが、スイスに住んでいるドイツ語話者でないと舞台で表現されている微妙なものはこそげ落ちたまま伝わるのだろう。演劇の枠組みを再考させるという点では面白かった。

3/ 2- 3/26「三月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★ 03/07 夜の部。「鈴ヶ森」年寄りの冷や水だねえ。「京鹿子娘道成寺」藤十郎今ひとつだぞ。「江戸育お祭佐七」河竹新七の話がつまらん。スチュワート朝の演劇と同じで、人間が近代的な分小さい。

3/ 2- 3/26「三月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★   03/07 昼の部。「春の寿」「萬歳」の梅玉いい。「屋敷娘」の孝太郎も目元涼やか。「一谷嫩軍記 陣門・組打」せっかくの団十郎藤十郎顔合わせだが藤十郎元気なし。「女伊達」菊五郎そこまで年増に作らなくても。「廓文章 吉田屋」福助がよいがそれに比べると仁左衛門がだめ。

2/19- 3/ 2「ジャックとその主人」(串田和美プロデュース)@吉祥寺シアター
★★★★ 02/28 めちゃくちゃ面白い。生に倦み疲れ、演劇に倦み疲れた中年男にはぴったりの作品だった。

2/ 1- 2/25「二月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★★ 02/04 夜の部。染五郎の「鏡獅子」につきる。「熊谷陣屋」は魁春がだめ、芝翫もよくない。「寿曽我」三津五郎橋之助はよいが富十郎がすでにお疲れ。

2/ 1- 2/25「二月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★★ 02/04 ★×5(はてなスターみたいに100個とかつけられたらよいのに)昼の部。久々に水準の高い舞台。「関の扉」と「七段目」の後半だけでも見る価値あり(夜の部と違い染五郎はだめ)。歌舞伎初心者にもおすすめ。

1/ 2- 1/26「壽 初春大歌舞伎 」(松竹)@歌舞伎座
★★★ 01/08 「鶴寿千歳」富十郎と芝翫は新春隠し芸のような扮装で失笑。「連獅子」頭ぐるぐる回しているだけで拍手だからなあ。「助六由縁江戸桜」団十郎はすばらしいが福助がなあ。後半は落ち着いていたが前半のキンキン声はなんとかならんか。

1/ 2- 1/26「壽 初春大歌舞伎 」(松竹)@歌舞伎座
★★★ 01/08 昼の部。「猩々」遅刻して見逃す。「一條大蔵譚」話は本当にくだらないが梅玉がいい。「けいせい浜真砂」雀右衛門まだプロンプつけているぞ、ぼけてるのか。「魚屋宗五郎」座組みがだめ。江戸弁しゃべれなければ江戸前の生世話物にならないよ。幸四郎はふつうにいいが。「お祭り」団十郎三十代に見られたいというのは無理だがまああの年であの身体の切れはさすがだ。

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「えんげきのぺーじ:一行レビュー」再録:2009年

10/ 3-12/31「アイーダ」(四季)@電通四季劇場[海]
★★   10/21 グアンタナモ収容所を二重写しにする演出はいつからだ? ブロードウェイ初演時ではありえない。現実を投影させることで悲劇的強度を増した物語は俳優たちによる歌唱テクニックの披露と見事にマッチしない。

10/1-10/25「十月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★ 10/06 夜の部。『義経千本桜』通し狂言というのは嘘だな。「渡海屋・大物浦」吉右衛門はいいが、初役の富十郎義経ははっきりミスキャスト。バカ殿にしか見えん。「吉野山」菊五郎の体のキレが戻ってきてるよ、嬉しいね。「川連法眼館」時蔵は立役のほうがいいなあ。ここでの菊五郎は二年前より体力的に衰えているのが一
目瞭然。

10/1-10/25「十月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★ 10/06 でレビュー昼の部。『毛抜』痛恨の寝坊。『蜘蛛の拍子舞』菊之助やる気なし。おじいさんの投げてしまうクセが隔世遺伝したか。しかしこれが昭和三十年代に復活上演というのは興味深いね。『河庄』段四郎面白すぎ。そして即興で対応している藤十郎ははじめてみたよ。『音羽嶽だんまり』田之助病気だったのかな。

9/ 2- 9/26「九月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★★ 09/10 夜の部。「浮世柄比翼稲妻」「鞘當」と「鈴ヶ森」だけ出されてもわけわからん。「勧進帳」すばらしい。とはいえ十五年ぶりの兄弟競演も、あまり火花飛び散るという感じにはならない。「松竹梅湯島掛額」福助はやればできる子。でもこのまま歌右衛門襲名なのかね。

9/ 2- 9/26「九月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★   09/10 昼の部。「時今也桔梗旗揚」の富十郎に台詞が入るまでは見に行かなくてよいだろう。初役でもないんだけどね。「竜馬がゆく」脚本のできはよいがこれも稽古不足。「お祭り」同じ。「河内山」幸四郎の小芝居が好きな人にはよいかも。

7/ 9- 7/30「桜姫」(コクーン歌舞伎)@シアターコクーン
★★ 07/13 コクーン歌舞伎ってこんなにつまらなかったか? 橋之助と弥十郎、亀蔵はよい、扇雀もまあまあだが七之助があれじゃあなあ。パンフレットでは長塚版桜姫の防戦コメントが痛々しい。

5/ 6- 5/30「雨の夏、三十人のジュリエ…」(蜷川幸雄演出)@シアターコクーン
★★★ 05/19 まさに記憶の収蔵庫((C)モリアーティ)としての演劇。一部のヅカファン(全部にはあらず)とロートルアングラ好きは感涙。あとの観客は置いてけぼりで蜷川がほくそ笑む顔が思い浮かぶ。七十超えると怖いものないんだなあ。

5/ 2- 5/26「五月大歌舞伎」(松竹)@新橋演舞場
★★★ 05/07 「鬼平犯科帳」吉右衛門やる気なし。錦之助が化けた!染五郎との絡み絶品。「お染久松」五年ぶりの福助手慣れたものだが表現しようという意識より役者としてのエゴが先立つのはいかがなものか。ここでも錦之助がいい。少しふくよかになり初代を彷彿とさせる。錦弥はいつもながらよい。いい役に取り立てるべき。

5/ 2- 5/26「五月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★ 05/07 昼の部。「金閣寺」寝坊して見られず。「心猿」「近江のお兼」福助はつまらん。「らくだ」岡鬼太郎オリジナルの珍しい上演だが、勘三郎に比べると数段落ちる。ましてや松鶴をや。志ん生を参考にするといっていた吉右衛門はまず台詞をいれてほしい。

5/ 2- 5/26「五月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★★ 05/05 夜の部。「毛剃」菊之助が絶品。「夕立」菊五郎は息子と絡めばよかったのに。「神田ばやし」宇野信夫のひねくれたものの見方がでていてとても面白い。海老蔵新境地。「おしどり」海老蔵と踊ると菊之助は運動神経がないことがばれるね。海老蔵すごい。松緑もいい。

5/ 2- 5/26「五月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★ 05/05 昼の部。「暫」海老蔵はいいがなぜ翫雀扇雀?「寿猩々」「手習子」もうこの二人のご老人は踊れないことを認めたらどうか。「加賀鳶」今の菊五郎で去年の幸四郎には勝てないよ。菊五郎劇団のアンサンブルのよさはわかるが。「戻駕色相肩」右近を見ないようにすればとてもよい。

3/ 5- 3/16「春琴」(深津絵里出演)@世田谷パブリックシア
無星 03/06 イタい、イタすぎる。谷崎はあの手のことを全部シャレで書いてたのに、まるでわかってない。演出そのものも古くさい。マクバーニーも終わりなのか。

3/ 1- 3/22「ストーン夫人のローマの春」(パルコ・プロデュース)@PARCO劇場
★★ 03/06 翻訳下手ってのはわからん。ウィリアムズ好きならふつうに面白いよ。アッカーマンは二流の演出家だが三流ではないし。ただ世界初演ってのはどうもね。アッカーマンのテレビ映画は向こうでは不評。推して知るべし。

2/26-3/1「カール・マルクス:資本論、第一巻」(リミニ・プロトコル)@にしすがも創造舎
★★★★ 02/27 75歳のマルクス経済学者大谷禎之助が圧倒的な存在感。俳優の平均年齢が下がっただけ、ムネモ・パークより強度は落ちるともいえるが、型にはまった小劇場演劇を惰性で見ているぐらいなら、こちらを見るべきだろう。

2/12- 3/ 1「ピランデッロのヘンリー四世」(白井晃演出)@シアタートラム
★★ 02/22 串田演出との力量の差が出た。あと、ストッパードの改作を使う必然性はなかったと思う。挨拶のときの串田の「演技」にはニヤリ。このおっさんには一生ついて行こうと思った。

2/ 4- 2/15「ちっちゃなエイヨルフ」(タニノクロウ演出)@あうるすぽっと
★★★ 02/07 大人の事情なのか妥協したところが多々見られたが(とくに衣装が小劇場並みにひどいのは何とかならんか)、テキストの読みは精緻で安心できる。

1/29- 2/ 8「しとやかな獣」(オリガト・プラスティコ)@紀伊國屋ホール
★ 02/02 これが面白いと思った人は映画を見てないんだろうなあ…。原作の毒はどこにもない。広岡由里子の杉村春子メイクは笑ったが。

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「えんげきのぺーじ:一行レビュー」再録:2010年

「えんげきのぺーじ:一行レビュー」がいつ突然閉鎖されるかわからないので、検索機能を使って1999年〜2010年の自分の発言をサルベージ。本当にこれだけだったか?という年度もあるが、今となってはどうしようもない。

7/15-7/25 「婦人口論」(劇団、江本純子 vol.3)@東京芸術劇場 小ホール1
★★ 07/25 長い。つまらんとは言わないが、1時間程度に切り詰めたらもっとずっと面白かった。

4/ 8- 4/21「博覧會」(池田成志演出・出演)@東京グローブ座
★★★ 04/11 小劇場が新派をやってる! 作るのに苦労したようだが紆余曲折の末、モダン久保田万太郎になったのが面白い。

3/ 6- 3/26「染模様恩愛御書」(市川染五郎・片岡愛之助)@日生劇場
★★★★ 03/26 すごく面白いじゃないこれ。歌舞伎にはなってないが、意図的でしょ。演劇的な豊かさという点ではいまの日本現代演劇ではダントツ、というか三十年の観劇生活でベスト10に入るぞ。染五郎愛之助もいいが猿弥がとくに素晴らしい。

3/6-7, 13-14, 20-21「ペール・ギュント」@静岡芸術劇場
★★★★ 03/22 これまで見た宮城演出作品のなかで一、二の出来。見逃した人は6月の再演を見るべし。主役が野田秀樹なら世界一線級のレベル。

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