7/26- 7/28「New albums」(珍しいキノコ舞踊団)@世田谷パブリックT
★★★★ 07/28 冒頭、ワーグナーと目くらましのパー管とハンギングの使用はH・アール・カオスを茶化しているようで愉快。表現の強度というモダニズムの罠から逃れるその軽やかさ。
5/ 8- 5/12「エロを乞う人」(毛皮族)@ウエストエンドスタ…
★★★ 05/11 才能は相変わらず感じさせたが、作品としては駄作になるのでは。書き込みすぎ、ネタを詰め込みすぎて、独特のスピード感が薄まってしまった。もっとぶっ飛んでいいのに。
4/24- 4/29「コスモ☆プロジェクト」(演劇弁当猫ニャー)@東京芸術劇場小2
★★★ 04/28 テンポを犠牲にしてまで陳腐な物語を丁寧に語ることにどんな意味があるかまだよくわからないが、既存の笑いを超えた地平を目指す姿勢やよし。
3/28- 3/31「生きてゐる小平次」(ク・ナウカ)@法政大学学生会館大H
★★ 03/29 二団体ともスタイルが拘束衣になってしまっている。「様式としての純粋さを追求するのではなく、夾雑物を入れる」ことすら一個のスタイルになってしまうという陥穽。それは鈴木忠志の悪しき模倣にすぎない。
3/26- 3/31「フリル(ミニ)ワイルド in …」(珍しいキノコ舞踊団)@原美術館
★★★★ 03/29 たゆとう時間の心地よさ。空間だけでなく、時間をも統御するダンス。花冷えだったのが惜しまれる。
2/15- 2/17「冬のユリゲラー2002」(ヨーロッパ企画)@スフィアメックス
★★★ 02/18 脚本は相変わらず面白いのだが、この集団の売りである妙なグルーブ感が緊張していたせいか前半にあまり感じられなかったのは残念。だが中盤以降は徐々に調子を取り戻し、たっぷりと笑わせてくれた。もっと役者は悪のりしてよいのでは?
2/16- 2/18「家が遠い」(五反田団)@こまばアゴラ劇場
★★★ 02/18 おバカな男子中学生たちの日常の一こまを写生しているだけのようでいて、そこはかとない叙情性を醸し出すというのはただ者ではない。洗練されすぎていて食い足りない思いが残るのが玉にキズか。でも素晴らしい才能です。
「えんげきのぺーじ:一行レビュー」再録:2001年
10/ 5-10/ 9「ファイナル・ファンタジー」(劇団本谷有希子)@THEATER BRATS
★★★ 10/08 文学的(演劇的ではなく)主題と展開に驚く。ニヒリズムの問題を宮台的に処理した如才のなさにむかつく人がいるのもわかるが、とりあえず本谷の才能は認めてあげてもいいのでは。とはいえ、小劇場で勝負するべきなのかは疑問。文学座に書き下ろしたり翻訳を海外でやるとかあるいは小説家になるとかのほうが本人のためのような気もする。
10/ 6-10/ 8「栄冠は君に輝く」(シベリア少女鉄道)@タイニイ・アリス
★★ 10/08 再演の可能性などはなから考えずに一発芸で勝負する姿勢は潔いのかもしれないが、正直見続けていくのはつらい。演劇を作るのってシャレだけじゃできないと思うから、無責任にほめるのはどうも。
10/ 3-10/ 7「ハンバーガーマシーンガー…」(毛皮族)@こまばアゴラ劇場
★★★★ 10/06 シュールレアルな言語感覚とイメージを歌謡ショーのパロディでつないでいく才能とパワーにはただ驚嘆するしかない。戸山ハイツで腰巻きお仙を見た観客の興奮はおそらくこれと似たようなものだったろう。
9/ 7- 9/22「堤防の上の鼓手」(太陽劇団)@新国立劇場中劇場
★★ 09/25 21日観劇。血のちらしかたとか、死ぬときに扇を広げるとか、日本文化への無理解ぶりをここまで堂々と示されると、やっぱり日本人としては怒らなくちゃまずいんではないか?
9/14- 9/23「LONG DISTANCE LOVE」(指輪ホテル)@渋谷club asia「P」
★★★ 09/22 海の向こう側を鏡の向こうに見立てることで想像界から象徴界への参入という羊屋おなじみの主題がより明解になった。タイムラグのあるコミュニケーション、ぼやけていてはっきり見えない映像も半ば確信犯かも。
8/30- 9/16「暗い冒険」(KERA・MAP )@ザ・スズナリ
★★ 09/06 6日マチネ南。ケラは先鋭的な笑いを追求するのをやめたのか。最後をのぞけばきわめてマイルドな笑い、キートンやルビッチ映画の焼き直しにすぎない。もちろん、面白くないというわけではないのだが。
6/23- 7/ 3「ハムレットの悲劇」(ピーター・ブルック演出)@パブリックシアター
★★★ 07/05 文句はないです。しかしちょっと飽きたことも確かです。ヨーロッパでももっとイキのいいものはあるから、そういうのを連れてきてほしいです。
6/22- 7/ 8「キャンディード」(宮本亜門演出)@東京国際フォーラムC
★★★★ 06/30 キャスト・オーケストラは最高。数年前のブロードウェイ公演など目じゃない。だが日本語が聞き取れないのは訳詞のせいなのか、それともミュージカルやオペラに日本語はなじまないという根本的な理由のせいなのか。英語でやって字幕をつけたら完璧だったと思う。
6/ 8- 7/ 1「キャバレー」(サム・メンデス演出)@赤坂ACTシアター
★ 06/17 最悪に近い出来。メンデスはフォッシー監督の映画の複雑な面白みを切り捨てたかわりにストレートで単純な物語をパワフルに示すことにしたわけだが、キャストに力がなければ気の抜けたサイダーを飲むようなものだということがよくわかった。MCがとくにひどい。
5/23- 6/ 3「上野動物園再々々襲撃」(青年団)@シアタートラム
★★★★ 06/04 役者たちもよいが、金杉忠男の世界を換骨奪胎した平田の才能に感嘆すべきだろう。しかし願わくば金杉へのオマージュはこれ一作で終えてもらいたい。平田戯曲の魅力はそのドライさ、冷徹な視点にあると思うのは私だけではないはずだ。
3/15- 3/20「神々を創る機械」(H・アール・カオス )@パブリックシアター
★★ 03/20 基本的には駄作。振付は陳腐だし作品全体の強度を生み出すためのアイデアもすべて借り物(とくにあのワーグナーはなんとかならないか)。だがその分「やおい」的感性が全面に露出しており、サイレント宝塚のような一場面はその奇妙さに胸を打たれる。
3/ 2- 3/11「どん底」(東演)@パブリックシアター
★★★★ 03/13 古くさいものを予想していたが、大違い。身体の演劇と言葉の演劇ががっぷりと四つに組み合わさって、まことに濃厚な時間を作り出している。テアトル・ド・コンプリシテの「ルーシー・キャブロル」に次ぐ出来。いいものを見させてもらいました。