神山 かたばみ座は女の役者は結構出ていましたか?
守 おもに二人いました。一人は蔦江さんというひと。もう一人が仲江さん。
この人はその師匠が明治の三崎座の女歌舞伎の系統なんです。
仲江さんというのは上品で、この人は都民劇場の公演でも、「文治住家」か何かにも出ていました。
蔦江さんというのは、さっき言った変体仮名しか知らない人ね。彼女は変体仮名だけ読めるんだけど、ほかの人は読めない。だから僕が台本を蔦江さん用に「翻訳」していたんですよ、しょうがないから。